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日本書写能力検定委員会
会長 大平 恵理
言語表現としての書写
書写検は、創設二十五年となりました。多くの方々のお力添えに深く感謝申し上げます。
四半世紀を迎えた書写検ですが、学びのあり方を改めて見直し、しっかりとしたカリキュラムを構築して、書写の学びの体系化に努めてまいります。建学の精神であります高い公共性を持って書写の全国普及に邁進して参りたいと思います。
昨年は「えんぴつ・硬筆文字練習帳」計五巻を出版しました。硬筆書写は言葉との親密度が高められ、言葉のリズムは書写学習にも効を奏します。また、硬筆書写でも筆圧(筆から紙に伝わる圧力)の習得が上達の鍵を握り、そのためにえんぴつの持ち方の習得も必須で、毛筆学習とも深く関わります。筆圧は書くリズムの大事な要素です。言葉にも書くことにもリズムがあるからです。硬筆学習の充実は新しい学習指導要領が強調する「生活に役立つ書写」としても大事です。
もちろん毛筆書写にもさらに力を入れて参ります。言葉の感覚も養われる書写として「言語表現」という視点をもち、書写の作品化をテーマとしていくことで、芸術書道とのリンクも手がけられるのではないかと思っております。
「文字を正しく、整えて、読みやすく書く」学習としての書写を発展的に考え、「草書」、「古典かな」まで進めてまいりました。従来の書写における「型」の習得をかなり修めてきたのではないかと思います。
「型」に入って「型」を出るという、大きなステージが今見え始めました。「一芸としての書写」の地平が拓けてきたのではないかと思っております。
このように、時代とともに教育が必要とするものを常に求め、改革し、前進することを心がけております。
組織の面ではインストラクター制度を改革して書写検の文字の学びを全国に普及させることを担う全国インストラクターを創設しました。書写検の拠点に乏しい地域での講習会開催に大きな力になるものと期待しております。
皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
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